スポーツビジネスについて思うことあれこれ

スポーツグッズでクラブビジネスを考える

こんにちは。嶺です。

ほとんどのスポーツに置いて、会場で販売されているグッズ。世界のスポーツチームが様々なグッズ販売で利益を上げています。

日本でも一緒です。野球界ではすでに収入の三本柱として、多くのクラブがグッズ収入に力を入れています。広島カープなどは素晴らしく、2009年には20億以上も売り上げました。数年前には3億程度だったとのことで、一気にウェイトを占める収入になったのです。


しかしながら日本のサッカーではまだまだ売上が上がらない分野です。平成26年度のクラブ経営情報(http://www.jleague.jp/aboutj/management/club-h26kaiji.html)を見てもグッズ販売の収入は"その他”に分類されており、謎の部分が多いです。浦和レッズのグッズ収入は開示されており、年間で788百万円。前年比11%増という結果でした。入場者数、スポンサー収入が大幅に増えない今、クラブはグッズ収入のあり方も考えるべきではないでしょうか。


野球の話も交えながら、まずは世界のグッズ販売に関して、レアルマドリードの例を考えます。


世界でもグッズ販売は大きなウェイトを占める

2009年にレアルマドリードに加入したクリスティアーノ・ロナウド。レアルマドリードは加入の際に100億もの移籍金を支払って移籍を実現させたが、その後12ヶ月間のユニフォーム売上で100億を回収しました。しかも驚きなのが、マドリード市内のグッズショップだけという点です。先日イギリスのグッズショップで今年のユニフォーム売り上げランキングが発表され、国外ながら2位(1位はメッシ)になりましたので、全世界での売り上げは測り知れません。


レアルマドリードの会長であるフロンティーノ・ペレスは建設会社の社長として、ヨーロッパで3位の会社を経営しています。その中で良い部品には大金を惜しまないという哲学があり、クリスティアーノ・ロナウドにも大金を投じて見事に回収しました。


Jリーグでも同じように、セレッソ大阪が大金を投じてフォルランを獲得し、連日ニュースになり、シーズンチケットは前年比140%増、ユニフォームの売上も数は予定していた400着(400着しか予定していないというのが少なすぎる)が即完売するほど予約が殺到しました。その後、シュツットガルトから元ドイツ代表のカカウも獲得しましたが、チームにフィットすることなく、降格してしまいます。


はたしてフォルラン獲得は失敗だったかというと一概に失敗とは言えないと思います。日本以外の国でもフォルラン獲得は報じられましたし、ユニフォーム販売は海外ファンにも売れたのですから。正確には分かりませんが、毎日のメディア露出を考えると、宣伝効果としては何億にもなるはずです。ただし、それを活かしきれなかった。セレッソの挑戦は魅力的なものでしたが、今後他のチームが足踏みすることになる一例になってしまったかもしれません。


Jリーグにはなかなか大物の外国人は来ません。横浜マリノスに所属するアデミウソンはブラジルのユース代表にもなっており、一番の大物でしょうか。その他にもスロベニア代表のズラタンやノヴァコヴィッチなどもいますが、誰もが知っているような選手ではありません。噂になった元スペイン代表のシャビや元イタリア代表のデル・ピエロなどの大物が加入していたらどうだったかといつも考えてしまいます。


一例ですが現在、日本には訪日外国人が多くいます。2015年1-8月で1287万人もの外国人が訪日しました。前年は年間で1341万人でしたので、今年はかなりの数字が予想されます。日本人の多くが本田選手や香川選手を現地で応援しに行くように、海外旅行のついでにスポーツ観戦というのは非常に多い需要ではないかと思います。イギリス人だけでも昨年22万人が来日しました。クリスティアーノ・ロナウドのようにはいかないかもしれませんが、イギリス人たちにサッカーを見に来てもらい、ユニフォームなどグッズを買ってお金を落としてもらう狙いでもイギリス人獲得のために投資する価値はあるのではないかと思います。


グッズ業界で先をいく野球チーム

野球界とサッカーグッズ販売の比較ですが、あるグッズを野球とサッカーの双方に卸している会社の方から野球界ではしっかりとターゲットを分けて様々な商品を販売していると話を聞きました。ユニフォームやタオルの定番商品だけでなく、一見野球チームとわからないようなデザインのコラボTシャツや、生活用品など幅広く展開しています。サッカーチームも同じようにコラボをしていますが、野球ではこれは女性向け、これはキッズ向け、これはファッション、生活用品など区別してそれぞれマーケティングを行っており、様々な外部企業とのコラボ商品も積極的に販売しています。そのため商品提案も非常にスムーズだとおっしゃっていました。


また、商品展開も非常に多く、HPが見やすいのも特徴です。福岡ソフトバンクではネットでほとんどの販売を行っているとのことで、さすがシステム屋と思うほど、HPが綺麗。またチームの公式ページ上部にあるショップボタンを押すとグッズショップにリンクしますが、非常に商品が多いのが目につきます。Tシャツだけを見てもガンバ大阪は10件、浦和レッズは33件、福岡ソフトバンクは154件表示されます。これだけでもクラブがグッズ収入に力を入れているのがわかります。

※綺麗でわかりやすいHP


サッカークラブに対し、グッズの提案をして断られる会社も多いそうです。またライセンス料が高かったり、多くの障害があるといった話も聞いたことがあります。もちろんライセンス料は取る必要がありますが、もっと多くの企業と協力して発展できるといいですね。


クラブ規模が平均30億程度の現在、グッズ収入で10億円程度の収入を得ることができれば非常に大きな収益になるはずです。今日本のサッカークラブの商品は自分がアルバイトで販売していた10年前と対して商品が変わっていません。タオルマフラーやキーホルダーなど定番の商品ばかり。定番もいいですが、何年も応援している人は買わないと思います。


サッカーのクラブでTOPページのメニュー欄にグッズへのリンクさえないチームもありました。これは非常に問題ですね。サッカークラブとJリーグはグッズに対しての考え方を変える必要があるのではないでしょうか。広島カープが3億円から数年で20億円にしたのですから、サッカークラブもできないことではないと思います。


0コメント

  • 1000 / 1000

REIのHP

REIの日本のスポーツビジネスを語れ! アスリートやスポーツ団体と企業、ファンを繋ぐブログ。